メガネをかけたキリンのブログ

アウトドアや旅行の記事を中心に投稿します。

こういった旅をしたことがありますか?

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朝起きて、ふと『何もないところに旅をしよう』なんてことがたまにあります。

降りたことがない、そして普通に生活していれば絶対に降りないであろう駅に降りてその辺りを歩いてみようなんて思って、今回は散歩で見つけたいろいろを記事にしようと思います。

 

この『何もない旅』の面白いところは、自分の中のアンテナがとても敏感になること、そしてどんなことでも面白く感じてしまうところにあります。

 

行きたい場所があり目的を持って旅行をする場合、計画を立てる楽しみがあって、目的地までのドキドキ感があって、観光地につけば右を見ても左を見ても刺激がたくさんあります。3歩あるけば面白いものを発見できますし、つまり受け身でいても充分楽しむことができます。

ただ、今回のような特に何もないようなところへ無計画に行く場合、面白いことが起きることは滅多にないですし、受け身でいてもただ歩いて歩いて終わってしまいます。なので、なんとしてでも面白くしようと『面白いもの発見アンテナ』が敏感になって、普段は見逃してしまうようなものにも貪欲に向かっていけます。

それでいて、ダメでもともとの精神で行けるので少しでも良い感じのものを見つけると、本当に嬉しくなってしまいます。これからいくつか道中の写真を載せていますが、皆さんからにたら取るに足らないようなものかもしれません。

ただ、私にとってはとっても素敵なものばかりですので、温かい目で見ていただければと思います。

 

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今回は、仙台駅から約30分ほど南に進んだところにある『逢隈駅』へ行きました。ここに決めた理由は特にありません。駅の雰囲気はこんな感じで、良い感じに何もなさそうです。駅に降りてテンションも上がりますが、いきなり出鼻をくじかれます。

 

こういった田舎の駅はSuicaが使えないことがよくあるので、わざわざ切符を買って行ったのですが・・・なんと逆にSuica用の機械しかなく、切符をいれる場所がないのです・・・改札付近をうろうろしながら、まぁお金は払ってるし帰りに仙台駅の駅員さんに説明すればいいかと駅を出ることに。

 

とりあえず、コンビニは見つからないだろうと、駅前の自販機で飲み物を買うのですが・・・

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これは、どうでしょう。いい感じにストライクゾーンを外した飲み物ばかりが並ぶ自販機。アリナミンをここで買う人が果たして存在するのでしょうか。想像が広がります。

 

さて、気を取り直して歩き始めましょう。こんな看板を発見します。

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「これだ!」何があるのか検討はつきませんが、遺跡と書いてあるので何か面白いものがあるはずだと勢い勇んで歩いて行くことに。

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おぉ、国指定史跡とあります。古代東北の政治機構を知る上で重要な・・・と書いてありますからよっぽどの物かとワクワクしながら遺跡の場所へ、そして

 

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・・・・・・。

 

やられた・・・何もない。

遺跡と聞いて吉野ヶ里遺跡やアンコール遺跡を想像した自分のミスです。草地です。

 

まぁこういった展開は折り込み済みです。とりあえず遺跡辺りを散策していると、ありました。

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謎の道です。

 

こういった道を見つけると反射的に入ってしまいます。この道の先には何があるのか、どこか異世界へとつながっているんじゃないかとドキドキしながら歩いていくと

 

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ただの鉄塔かい!・・・どうやら電力会社の作業員の方に作られた道のようです。発見としては電車の写真を撮るには穴場なスポットなのかもというところ。まぁここまで来る人自体いないと思うのですが。というかそもそもここに入っていいのか・・・

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さて全体を散策して、入ってきた場所の反対側から外に出ようとすると

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登山をしているとたまに見かける動物対策の柵。ほうほう、この左にある棒を引けばいいのかと赤テープの棒を引っこ抜いたのですが、開かない・・・

 

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!!!

紐でガッチガチに縛られている!いのしし並みの脳みそである私はこれを突破できず、もと来た場所からトボトボ帰ることに。

 

・何もない遺跡

・作業要員用の道

・開かない扉

 

どうでしょう。読んでいて「何が面白いんだ」と思われるかもしれませんが、わたし的には非常に楽しいのです。

何があるのかというワクワク感、うまく行かなかったときのトホホ感。これは代えがたい面白さです。

 

さて、とりあえず歩みを進めましょう。

 

隣の駅まで5キロほど進んでいく途中、色々なものを発見します。面白の宝庫です。

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買い忘れはありませんか?

このポップはどういった道を通ってここへたどり着いたのでしょうか。店にないことに気づいたバイト君は何を思うのでしょうか。

 

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手形割引!

シンプルでいいですね。広告主をあえて隠しているのは、何かの広告戦略でしょう(笑)

 

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個人的にはこれが一番好きですね。止まれの看板に、止まれなかった車がぶつかったのでしょう。

いい具合に傾いた看板ですが、なんだか空を見ながら黄昏ているように見えます。

 

 

寄り道をしながら歩いていると日も傾き始めてきました。

 

しばらく歩いていると大きめの神社を発見。

県内でも有数の神社である『竹駒神社』に到着です。

タッチパネルの案内看板を発見。宗教とデジタルの組み合わせは非常にいいですね。グッときます。

洒落てますね。

 

さて、お参りも済ませて駅へ向かいます。

 

道中なかなか面白そうな場所を発見。

二本の松史跡公園

 

史跡というワードで失敗をしているので、さて何があるのか心配でしたが、とんでもないものを発見します。それが・・・

 

お分かりいただけただろうか。

公園内にある普通のあずまやなのですが,下の方をみると。

 

 

・・・おたま?なぜここにおたま?

出先でおたまを落とした方、二本の松史跡公園にありますので取りにいらっしゃってください。

 

 

この公園、万葉集の歌がどうとか、有名な松がどうとかありましたがそんなことよりインパクトのあるものを発見できて気分は最高潮です。

 

謎のおたまの発見でこの旅は終わりを迎えるのですが、みなさんいかがでしたか。

ただの道や看板に面白みを求める旅もいいものです。

皆さんの面白センサーには反応があったでしょうか。

 

 

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